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HPCシステムズのエンジニア達による技術ブログ

Tech Blog

産業用コンピューティング

各産業分野で活用できるコンピューターの技術情報を解説しています。
産業用PC、マシンビジョン、頑丈ラップトップ、産業用堅牢タブレット、車載用パネルPCなどを取り扱っています。

CTO

Intel OpenVINO™でAIを加速させよう! インストール編

Intel OpenVINO™とは  Intel社が無償で提供する Intel OpenVINO™は、 Intel社製のCPU, Myriad, FPGA などを最適化し、コンピューター・ビジョン、自動音声認識、NLP などのディープラーニング・パフォーマンス向上に寄与します。 ChainerやTensorFlowは学習も推論もできますが、OpenVINOは推論しかできません。 そのため、学習済みモデルを他のフレームワークで作成し、Model OptimizerでOpenVinoが扱える形式に変換する必要があります。  メリット  Intel CPU(GPU)さえあれば良い ...
CTO

第11世代CPU(Z590)&第12世代CPU(Z690)のCPU性能テスト/比較

第12世代Coreプロセッサーについて   第12世代 第11世代 コア構成 高性能コア+高効率コア 高効率コアのみ(Core i5 Kなし以下) 高性能コアのみ コア/スレッド(最大) Core i9 : 16コア/24スレッド Core i7 : 12コア/20スレッド Core i5 K : 10コア/16スレッド Core i5(Kなし) : 6コア/12スレッド Core i3 : 4コア/8スレッド Core i9 : 8コア/16スレッド Core i7 : 8コ...
CTO

LAN通信速度の計測方法

背景: 大容量データサービスの拡大に伴い、これまで基幹網で使用されてきた10GbEがアクセス網でも構築されるようになっています。 また、FTTHにおいても、10GE-PONの研究・開発が進められているなど、加入者へ高速大容量通信網を提供するための取り組みが加速しているので、現行の検証手段(Ping Loopテスト)は評価条件に満たないと認識しており、スピード実際値も測るべきと考えております。 使用ツール:Iperf3 検証条件: TCPウィンドウサイズ:921600KB 通信時間      :120秒 ジャンボ パケット  :9014Bytes 検証ステッ...
DL

ロボットアームの強化学習に挑戦

 今回は、OpenAIが公開しているロボットアームの強化学習に挑戦します。ロボットアームの強化学習は、ロボットアームで物体を挟んだり押したりして動かすFetchと、人の手を模したロボットを動作させるShadowHandがあります。その中から、FetchPickAndPlace、HandManipulateBlockRotateXYZ、HandManipulateBlockFullの強化学習に挑戦してみました。 強化学習  強化学習とは、簡単に説明すると、まず、あるモデルを元にシミュレーションをします。次に、シミュレーションの結果を元にモデルを学習します。その学習したモデルを使って、またシミ...
CTO

インテル® AMT によるリモート管理

インテル® AMT によるリモート管理 (1) インテル® AMT につきまして ビジネスにおけるシステム管理の効率化を実現するテクノロジーとして、インテル®社はインテル® vPro テクノロジーを提供しています。 インテル® vProはハードウェアレベルでサポートする技術であり、下記のような機能があります。 ・インテル® VT(Virtualization Technology):仮想化の支援機能 ・インテル® TXT(Trusted Execution Technology):システムを常にトラステッドな状態に維持する機能 ・インテル® AT(Anti-Theft T...
CTO

最適な性能を得るために ―HALCONベンチマーク・サービスとは?

豊富な画像処理ライブラリを持つHALCONは、画像検査装置や位置計測等のマシンビジョン分野で幅広く活用されています。画像処理ライブラリには、マッチング、ブロブ解析・モフォロジー、欠陥検出、オブジェクト認識など各用途で必要とされる構成要素のオペレーター(スクリプト言語)が約2,000種類あります。各オペレーターには性能特性があり、画像処理用PCを仕様設計するうえで難しい傾向があります。オーバースペックに陥ることを避けつつ、産業用画像処理PCに求められる厳しい性能要求をクリアするうえで効果的なHPCシステムズのHALCONベンチマーク・サービスをご案内しましょう。 画像処理用PCの仕様設計の最適...
CTO

マシンビジョン向けハイパフォーマンス産業用PC ハードウェア性能を活かしていますか?

マシンビジョンが取り扱うデータ容量は年々巨大化するとともに、処理速度の高速化も求められています。高速な画像処理を実現するためには、ハイパフォーマンス産業用PCの採用が必須になりますが、高価なデュアルXeonプロセッサーやグラフィックスボード、グラバーボードなどを使用しても、“期待した性能を出すことが難しい”ということも多いのではないでしょうか。 そこで今回は、マシンビジョンに用いられるハイパフォーマンス産業用PCのハードウェア仕様で、性能を引き出すためのヒントをご紹介します。 ますます拡大するマシンビジョンの適用分野、ますます高まる画像処理の高速化ニーズ 半導体や自動車などの製造分野で活...
CTO

今、堅牢タブレットPC/業務用タブレットPC市場が熱い、サイズも機能も多彩に!

直感的なタッチ操作と見やすい画面を持つタブレット端末は、ビジネスに不可欠なツールになりつつあり、生産や建設の現場、車載など、その活用シーンは多様化しています。しかし、堅牢タブレットPC/業務用タブレットPCのバリエーションは限られており、SIerや生産設備系の技術者には、現場のニーズに合わせた“サイズ・機能が見つからない”とお考えの方も多いようです。しかし、実は今、堅牢タブレットPC/業務用タブレットPCの選択肢は、サイズ、機能ともに大きく広がっているのです。 ■業務用(産業用)「堅牢タブレットPC」製品一覧 ますます広がる産業用(業務用)タブレットPCの活用シーン これまでPDAやノー...
CTO

マシンビジョン分野で処理性能を向上させるために ―DDR4とDDR3のメモリー性能比較

マシンビジョン・システムに適した産業用PCは既にさまざまな分野で使われていますが、いざ実際にシステムを組んでみても思うようなパフォーマンスが出せず、オーバースペック構成になってしまい必要以上に高価なハードウェアへの買い換え等により予想外の出費を迫られるケースが少なくないようです。そのような事態を防ぎ、必要なパフォーマンスと費用対効果が得られる産業用PCを設計・選択するために知っておくべき、メモリー性能について今回は考えてみたいと思います。 マシンビジョン分野における 処理性能向上にお悩みではありませんか? マシンビジョン分野における処理性能向上の悩みをコストパフォーマンスよく解消するために...
計算化学

そのデータにストーリーはあるか?ーデータに踊らされないためにー

背景 昨今さまざまな数字、データ、グラフを目にする機会が増えています。その一方でそれらをどう解釈して読み解くのか、というリテラシーの問題が取り沙汰されるようになっています。テレビ等で誤解を生みかねないグラフ形式を選択していることなどに指摘がある一方で、意図的にそうした手法を用いているものから間違った判断に誘導される危険性もあります。統計データが直感に反する結論を導くことも珍しくありません。 どの様にデータを使い、見せ、意図を伝え、解釈されるのか?というのは受け側、出す側の両方に求められるリテラシーですが、一方で普段どおりの見せ方をしたのに、他の分野で全く異なる解釈をされ、驚かれた経験がある...
CTO

産業分野における「ディープラーニング」と、その取り組み ~はじめての製品選びからハンズオン、構築まで

ここ数年、AI(人工知能)がブームになっています。グーグルが開発した「AlphaGo」が韓国のトッププロ棋士に勝利した「ニュース」を衝撃的に受け止めた方も多いと思います。AlphaGoは碁の対局に、「ディープラーニング(深層学習)」を用いたことで有名です。碁のように身近な応用例があるとはいえ、ご自身のビジネスとはまだ遠い世界だと感じている方も多いのではないでしょうか?しかし、既に多くのビジネス現場で、ディープラーニングを応用した技術が使われ始めています。 第3次AIブームを支える技術/手法のひとつ 「ディープラーニング」とは? 現在のAIブームは第3次になります。過去のAIブームとの大きな...