マシンビジョンシステムへの適応
本製品は画像検査装置や監視システムなど、マシンビジョン技術を活用した開発者のニーズに応える拡張性を提供します。
■フレームグラバーボードの活用
CPU直結した2基のPCIe 4.0 x16スロット(2スロット同時使用時はx8シグナル)は、Camera Link、CoaXPress、GigE Visionなどの各種インターフェース規格に対応したフレームグラバーボードや、高性能なGPUカードの搭載に最適です。これにより、高解像度・高フレームレートカメラからのデータ取り込みがスムーズに行えます。
Slot1とSlot3を同時に使用することで、複数のフレームグラバーボードを搭載し、異なる視点や照明条件からの同時撮影・処理に活用いただけます。
■制御システムとの統合
チップセット経由のPCIe 4.0 x4スロットは、フレームグラバーボードの搭載のほか、モーションコントロールボードやDIOボードなどの搭載に活用できます。これにより、検査対象物の位置決めやロボットアーム制御などの精密機械制御と、センサー・アクチュエータとの入出力を統合することができます。
また、RS-232/422/485対応のCOMポートはレガシーな制御機器との互換性も確保しており、システム設計に柔軟性を提供します。
■GPU搭載による画像処理の高速化
1000W国産電源ユニット搭載によりミドルレンジクラスGPUや消費電力の高い拡張ボードの搭載にも対応可能。NVIDIA RTX4000 SFF AdaやRTX 2000 Ada GPUなどを活用するこで、TensorRTやCUDA/OpenCLベースの画像処理アルゴリズムやディープラーニング推論処理の大幅な高速化に貢献します。オプション搭載可能なGPUにつきましては、担当者へご相談ください。
■ネットワーク連携
2基の2.5GbEポートにより、生産管理システムやデータベースサーバーとの高速データ連携が可能です。検査結果のリアルタイム転送やリモートモニタリングなど、工場ネットワークとの統合に活用いただけます。さらに必要に応じて、PCIeスロットに10GbEネットワークカードを追加することで、より高速なデータ転送や、光ファイバー接続による長距離安定通信も実現できます。